薬以外の生理痛の対処法・手当法応用 大森流マクロビオティック2/2

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若い白人女性の生理痛を癒した体験から16年が経過した。自分は東京都内の平穏な街の飲食店で働いていた。職場には韓国人、中国人留学生、タイ人留学生、日本人がいて、多国籍な顔ぶれであった。

ある日 開店前の食事を終えた中国人留学生の金キムさんが、ホールへの控え室のかたすみで しゃがみこんでいた。
「キムさん、大丈夫ですか?!具合いが悪いの?イスがあるから こっちに座ったらどうですか?」
とすすめると、いえ、このままの姿勢のほうがいい、と両手を腰に当てたままでいた。
夜の7時をまわり来客が激しくなって来たため、同年代の男子逹は 仕方もなく仕事に忙しくしていた(生理痛のつらさは男子にはわからないものだと自分も思った)。
あまりにも痛々しいので、意を決してゴマ塩を作ってあげることにした。

料理長のトンさんに、「いりゴマと塩、それからスリバチをください。手当てしてあげたいので。」と話すと、事情を察したトンさんは うなづいて白ゴマ、塩、スリバチとスリコギを渡してくれた。

マクロビオティックの本来のゴマ塩は、自然塩と黒いりゴマを用いるが、ここは完全でなくとも作るしかない。要は 細かく粉末状にしたナトリウム塩をゴマ油分でコーティングして、ゴマのカルシウムも取り込めばいいのだ、と考えた。

まず塩をスリコギ スリバチでよくすりつぶして、その上から 白いりゴマを入れ、入念にすりあわせた。
そして大さじ1杯くらいのゴマ塩をお湯でとかし、湯呑みに入れてキムさんに手渡した。
「少ししょっぱいかもしれないけれど、温かいうちに全部飲んでみて。」

飲み終えて5分もすると、キムさんもいつの間にか仕事に加わっていたので、痛みが引いたのだろう。
驚いた。
一部始終を見ていた中国人留学生の哲さんが、「Aさんは そんな方法も知っているんですか!すごいですね!」
と感心していた。男子留学生のヒョウさんは後日メールで誉めてくれた。

あまりにも自然に、苦しい時に助けられると 自然であるがために ありがとうを言うのを忘れてしまうことがあるが、キムさんの場合も まさか痛みが引くとは思っていなかったようで、その後元気に働いていたのを 嬉しく思い出す。

……

生理痛に苦しむ女性の皆さんへ。
生理痛にならない体質づくりが大切ではありますが、痛くて苦しんでいる時に、体質改善をすればいいのだなどという意見はナンセンスですね、それじゃ痛みは引きません。
一度 マクロビオティックの食箋用ゴマ塩の作り方をお調べ頂き、生理痛の時に飲んでみることをお勧め致します。
まさか、ゴマ塩ごときで生理痛がおさまるなど、信じられないことですが、もし効果があるということがわかりましたら、同じように生理痛で苦しむ女性の友人、知人や次の世代の女性たちと、知識の共有をお願いしたいと思います。
大森一慧先生の 身近な食材による手当法が書かれた本にゴマ塩の製法があるはずです。


生理の時期が近くなったら、ゴマ塩を携帯して、できればお湯に溶かして飲めばいいのです。薬以外の身近な食材で生理痛がおさまるのは、すごい事だと思います。
必要なのは、材料の自然塩といりゴマですから、お金もほとんどかかりません。ゴマ塩の作り方を習ったのは、今から約20年ほど前なので、自分の記憶がちょっとあいまいなので、書籍やサイトなどでご確認お願いします。

マクロビオティックの食事に慣れた方ならば、ご飯にゴマ塩をかけすぎると、後頭部辺りがギューッと締め付けられるような 痛みが起こることもあるとわかると思いますが、くれぐれもゴマ塩の取りすぎ・食べ過ぎには ご注意下さい。
収斂性(ひきしまる)が強く、止血作用もあるようです。 

この自分の体験が皆さまのお役にたつならば嬉しいです。ありがとうございました。