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deainokotonohaのブログ

出会いと発見 未来と過去は中今に息づいている

名作アニメ映画「千と千尋の神隠し」謎解きチャレンジ 異世界において千尋は「礼儀正しさ・礼節の大切さ」を学んだ

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異世界で千尋は礼儀・礼節の大切さを学んだ

小・中学校・高校時代では、授業の始めや終わりに「起立、礼(ペコリ)、着席。」などとやり、常に全体のことを考えて そして「礼儀正しくしましょう」と教わらなかっただろうか。
そのこと自体は決して悪いこととは思わないけれども、千と千尋の物語の冒頭で 引っ越しで車中にある千尋の力の抜けた姿からは、そんな小学校生活になじみながらも、何だか無気力になりつつある様子がうかがえる気がする。

……

さて、突然にも異世界に迷い込んだ千尋は両親がブタに変わってしまい、導いてくれたのはハクだった。
ハクは異世界のルールを少しづつ教えてくれた。

「この世界では仕事をしない者は動物にされてしまう。だからここで仕事をさせて下さい、とねばるんだよ。」と。

そして初めに挨拶に行ったのが 湯屋の最下層で火を扱う父や男性性を象徴する 釜ジイのところだった。
釜ジイは基本的に裏方だが、湯屋の誰もが一目おいている。
釜ジイは
  「手伝うなら しまいまでやれ。」
と仕事の心得をつたえる。

印象的だったのは、釜ジイのところから先輩のリンに連れられて出て行く時、
 「お礼を言わないのかい?世話になったんだろ?」
と言われ、くぐり戸のところでひざと両手をついて、ぎこちないが「ありがとうございました。」
と千尋はお辞儀をした。

次に向かうのが、最上階で湯屋を仕切る魔法使いの湯婆婆ユバーバのところ。こちらは水の代表、女性性や母性を表すものだろうか。
何でも魔法で自在にやっていそうなユバーバでさえも、実は
 「つまらない誓いを立ててしまったものだ。仕事をしたいやつには仕事をやる、だなんて」
と、何かのルールには従っているようなのだ。

……

これらのルートや成り行きから、実は千尋の迷い込んだ異世界にも 見えないルールや法則性があるのだ、ということを伝えようとしているのでは?!
と考える。

……

仕事を終えて外を見ていると、白竜が何かに追われて傷付いてもどってきた。千尋はハクに違いないと見抜いて 必死になってハクの名を呼ぶ。

白竜は最上階へもどり、千尋もハクのピンチに力となり、最上階から真っ暗な空間を真っ逆さまに落ちてゆくが、
なんとか湯屋の最下層にいる釜ジイのもとへとたどり着き、ハラの中の黒い虫をつぶしてしまう。

大事なハンコを取ったハクが犯した罪?!をつぐない謝りに行くため、自分がどうなるか、ちゃんともどって来られるかどうかは考えず、千尋は
「沼の底」に住む銭婆ゼニーバに会うため、広大に広がる外の水の世界を電車ですすむ。
(取ったものを返し、あやまりに行く 礼節を第一にした行動だ)

銭婆ゼニーバというユバーバと双子のお婆さんに会い、謝るのだが、行き着くまでの間、
足つきのランタンがピョンピョンと迎えに来て、両者ペコリとお辞儀をする。
それは 役目への敬意 ではないか。

千尋は異世界の存在が なにかの役目を持って動いていることを 少しづつ学んだようだ。

……

そして白竜ハクのむかえで湯屋に着くと、最後のクイズがだされる。
並んだブタの中から本当の父と母を選べというのだ。

このシーン、千尋がなぜ、ブタ達の中に自分の父と母がいないと分かったのか?!
どうしてピタリと当てられたのか、長い間さっぱり分からなかった。

(この答えを言ってしまうと 物語を自分の力で解き明かす楽しみを 皆さんからうばってしまうかもしれません)

……

少しづつ千尋は 礼儀正しくするのはナゼなのか?
礼節が大切なのはナゼなのか?

ということを学び、実の父の背後にある存在、男性性、火の象徴への礼儀と、
実の母の背後にある世界、女性性、水の象徴への礼儀 
そしてさまざまな 存在や役目に対する礼節

この事を学んだのだ、と宮崎駿監督は描いてみせたのではないか?!

湯屋は下から上へと昇り貫く力、火の力と、横に広がる水の世界を合成して成り、
神々でさえもこの火と水の力(湯)で疲れを癒すという表現がされている。

なぜ不思議の物語の舞台が 湯屋だったのか?!

火と水で、何と読むでしょう?!

……

これはあくまで謎解きの一例です。
皆さまなりの楽しい気付きと謎解きがありますように。

ここまでお読み下さりありがとうございました。