deainokotonohaのブログ

出会いと発見 未来と過去は中今に息づいている

アヴェリーヌ先生の想い出

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その日 日本CI協会の2Fホールにおいて、久司道夫講演会が大々的に開かれていた。
当日は例年にましての盛況で 座席だけでなく後ろのスペースは立ち見の聴衆で埋まっていた。
久司道夫先生にもアメリカ・ヨーロッパ各国での知名度が高まり、マクロビオティック食事法をいよいよ日本へと本格的に逆輸入させようという意気込みが見えた。応援者 数名の熱いあいさつが続いていた。

その時やや遅れて アヴェリーヌ先生(久司夫人)が来場した。アメリカ・ヨーロッパを歴訪して 長年ボストンのクシ・インスティテュート(久司学園)で指導してきた功労者である。
病身を押しての訪日ということで 少し辛そうな様子がみて取れた。

人々のあいだにパイプ椅子を開いて 「どうぞ。」と勧めると、アヴェリーヌ先生は自身が大変であろうにもかかわらず、半世紀分以上も年が離れているだろう自分に対して、とても親切な態度で
「おかけになりますか?!」と声をかけてくれた。

アヴェリーヌ先生は桜沢如一先生から直接に指導を受けた直弟子の一人で、戦後のまだ海外渡航の困難な時代に単身アメリカに渡った久司道夫先生を追いかけて行った女性だ。

アメリカにいたからこそ むしろ強く日本女性らしさを保ったのかもしれない。
ご高齢で病を召した身体でも 周囲へのこまやかな気配りを忘れない 素敵な日本女性だったと思う。

アヴェリーヌ先生、優しいひと言を ありがとうございました。